里芋のぬめり、実は体にいいんですよ。

レシピ

里芋を煮ると、鍋のまわりがなんとなくぬるぬるする。あのぬめり、実は「取ったほうがいい理由」がちゃんとあります。
ぬめりの正体は、ガラクタンやグルコマンナンといった水溶性の食物繊維です。
このぬめりが残ったままだと、調味料が染み込みにくくなるうえ、煮汁が濁ったり、吹きこぼれやすくなったりします。

下処理の定番は、塩もみと、米のとぎ汁で下茹でする方法です。
とぎ汁に含まれるでんぷんが里芋の表面をコーティングして、うま味が外に逃げるのを防いでくれます。
とぎ汁がなければ、小さじ1杯程度の米を水に溶かして代用しても大丈夫です。

今回は、この下処理をベースに、定番の煮っころがし以外で、里芋をもっと楽しめる5品を紹介します。

里芋に期待される栄養

ぬめりの正体であるガラクタンは、食物繊維の一種で、免疫力のサポートやコレステロールを下げる働きがあると言われています。
つまり、取りすぎると困る成分であると同時に、栄養という面では残しておく価値もあるということです。
もう一つ注目したいのが、カリウムの多さです。
里芋のカリウムは100gあたり640mgほどで、じゃがいもの410mgやバナナの360mgを上回ります。
カリウムは体の中の余分なナトリウムを排出する働きがあるため、むくみが気になるときの食材としても知られています。
脂質はほぼゼロで低カロリーなので、カロリーを気にしている人にも向いている食材です。

にこちゃん
にこちゃん

コレストロールも気になるし、むくみも取りたい私には最適な食材だったんだ

里芋と鶏肉の塩麹煮

しょうゆの代わりに塩麹を使うだけで、里芋のほっくりした味がいつもより前に出てきます。鶏肉の旨みも塩麹がやさしく引き出してくれる一品です。

材料(2人分)
里芋…6個/鶏もも肉…150g/塩麹…大さじ2/だし汁…200ml/酒…大さじ1/みりん…大さじ1/万能ねぎ…少々

作り方
1. 里芋は下処理をしてひと口大に切る。
2. 鶏肉はひと口大に切り、塩麹大さじ1をもみ込んで10分ほどおく。
3. 鍋に油を熱し、鶏肉を焼き色がつくまで炒める。
4. 里芋、だし汁、酒、みりん、残りの塩麹を加え、落し蓋をして弱火で15分ほど煮る。
5. 里芋がやわらかくなったら火を止め、器に盛って万能ねぎを散らす。

コツ
塩麹は焦げやすいので、鶏肉を炒めるときは中火以下にすると失敗しにくいです。

里芋のガーリックバターしょうゆ炒め

茹でた里芋を香ばしく焼きつける、おつまみにもなる一品です。ほっくりした中身と、焼き目のカリッとした食感の差が楽しめます。

材料(2人分)
里芋…6個/にんにく…1片/バター…10g/しょうゆ…小さじ2/オリーブオイル…大さじ1/刻みパセリ…少々

作り方
1. 里芋は下処理をしたあと、竹串が通るくらいまで下茹でしておく。
2. にんにくは薄切りにする。
3. フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火で香りを出す。
4. 里芋を加え、両面に焼き色がつくまで中火で焼く。
5. バターとしょうゆを加えてさっとからめ、パセリを散らす。

コツ
下茹での段階でやわらかくしておくことで、焼く工程は焼き色をつけるだけで済み、崩れにくくなります。

里芋の田楽

甘めの味噌だれをのせて焼くだけで、いつもの里芋が居酒屋の一品のような顔になります。

材料(2人分)
里芋…6個/味噌…大さじ2/砂糖…大さじ1/みりん…大さじ1/酒…大さじ1/白いりごま…少々

作り方
1. 里芋は下処理をしたあと、竹串が通るまで下茹でする。
2. 小鍋に味噌、砂糖、みりん、酒を入れ、弱火でとろみがつくまで混ぜながら煮る。
3. 里芋を串に刺すか、半分に切って切り口を上にする。
4. 魚焼きグリルかオーブントースターで、表面に軽く焦げ目がつくまで焼く。
5. 味噌だれを塗り、ごまを振る。

コツ
味噌だれは焦げやすいので、塗ってからの加熱は短時間で様子を見ながら行います。

里芋もち

里芋のぬめりを逆手にとって、もちもちした食感に仕上げる一品です。片栗粉を少し加えるだけで、驚くほどお餅に近い食感になります。

材料(2人分)
里芋…6個/片栗粉…大さじ2/塩…ひとつまみ/ごま油…大さじ1/大根おろし、しょうゆ…各適量

作り方
1. 里芋は皮をむいて竹串が通るまでやわらかく茹でる。
2. 熱いうちにボウルに入れ、フォークなどでつぶす。
3. 片栗粉と塩を加え、なめらかになるまでよく混ぜる。
4. 食べやすい大きさに丸めて、平たくする。
5. フライパンにごま油を熱し、両面に焼き色がつくまで焼く。
6. 大根おろしとしょうゆを添えて食べる。

コツ
この料理は、あえてぬめりを取りすぎない里芋を使うと、生地がまとまりやすくなります。下処理のとき、塩もみだけにして、とぎ汁での下茹では省いても大丈夫です。

里芋のポタージュ

里芋ならではのねっとりとした食感が、牛乳と合わさることで、とろりと濃厚なスープになります。

材料(2人分)
里芋…6個/玉ねぎ…1/4個/バター…10g/水…200ml/コンソメ…小さじ1/牛乳…150ml/塩こしょう…少々

作り方
1. 里芋は下処理をしたあと、薄切りにする。
2. 玉ねぎも薄切りにする。
3. 鍋にバターを熱し、玉ねぎをしんなりするまで炒める。
4. 里芋を加えてさっと炒め、水とコンソメを加えて、里芋がやわらかくなるまで煮る。
5. 粗熱を取ってミキサーかブレンダーでなめらかにする。
6. 鍋に戻して牛乳を加え、温めながら塩こしょうで味を調える。

コツ
里芋はもともととろみが出やすいので、牛乳でのばす量を加減すれば、とろみの強さを好みで調整できます。

同じ里芋でも、下処理と味付けの組み合わせを変えるだけで、まったく違う一品になります。
今日の献立に合わせて、どれか一つ選ぶだけで、いつもの里芋が変わります。

コメント