除湿機を調べると、コンプレッサー式とデシカント式という言葉がすぐ出てきます。
でも、名前だけ知っていても「結局うちにはどっちが合うのか」までは分からない、という人が多いと思います。
洗濯物を部屋干しした翌朝、生乾きの匂いに顔をしかめた経験、一度や二度じゃないと思います。
梅雨どきなんて、洗濯自体が憂鬱になってくる。
この三重苦、どうにかならないものかとずっと思っていました。
新聞紙や炭の除湿は、実はデシカント式と同じ原理だった
クローゼットに新聞紙や炭を置いて湿気対策をした経験、ある人も多いと思います。
炭は表面に無数の細孔(小さな穴)があり、この穴の表面に水分子を物理的に吸着させることで湿気を取り込んでいます。
新聞紙も、繊維の間に水分を吸い込む仕組みです。
実はこれ、デシカント式除湿機の「乾燥剤に水分を吸着させる」という原理そのものです。
ただし新聞紙や炭は、吸着できる水分の量に上限があり、飽和すればそこで終わり。
部屋全体の湿気を継続的に処理する力はありません。
除湿機がこれと決定的に違うのは、ファンで強制的に空気を通し続け、吸着した水分をヒーターで蒸発させて排水する、というサイクルを繰り返せる点です。
つまり除湿機は、昔ながらの「吸着させて放置」という受け身の除湿を、「吸着→絞り出す→また吸着」という能動的な連続処理に変えた道具だったんです。
デシカント式を選んだ理由、コンプレッサー式との仕組みの違いから
コンプレッサー式は、エアコンの除湿機能と同じ原理です。
室内の空気を吸い込み、冷やすことで水分を結露させて取り除きます。
ヒーターを使わないので電気代が安く、室温上昇も少なく、除湿力自体も高いのが強みです。
ただし、この仕組みは気温が下がると除湿能力が落ちるという弱点があります。
冷やして水分を追い出す方式なので、外気温が低い冬場は、そもそも空気中に含める水分量自体が少なく、効率が落ちてしまうんです。
デシカント式は、ゼオライトという乾燥剤に水分を吸着させ、その乾燥剤をヒーターで加熱して水分を放出させ、熱交換器で冷やして水滴にする仕組みです。
コンプレッサーという重い部品を積まない分、本体が軽量になり、気温に左右されにくいので冬でも除湿能力が落ちません。
この「気温に左右されない」という特性こそが、梅雨や冬の結露・カビ対策に選ばれる理由です。
電気代はコンプレッサー式の2〜3倍かかりますが、年間を通して安定して使いたいなら、この差は許容範囲だと判断しました。
寝る前にスイッチを押すだけで、朝の景色が変わる
アイリスオーヤマのIJD-I50を初日、半信半疑で夜干しの洗濯物の横に置いてスイッチを入れました。
正直、期待はしてなかったです。
朝起きて洗濯物を触った瞬間、あれ、って声が出ました。
乾いてる。
完全に。
生乾き特有のあの湿った匂いも、鼻を近づけてもしません。
雨の日でも、夜に干せば朝には終わってる。
この安心感は、実際に何度か繰り返してみないと、正直なかなか信じられないと思います。
7.8kgの軽さが、生活の動線を変えた
コンプレッサーを積んでいない分、本体がかなり軽量に仕上がっています。
片手で持ち上げても、思ったよりずっしり来ない。
寝室で寝る前に除湿して、朝はクローゼットの前に移動させてカビ対策、日中はリビングに置いて生活空間の湿気取り。
この「ちょっと今日はここで使いたい」を気軽にできるのが、想像以上に便利でした。
サーキュレーターにもなるから、結局これ一台で完結する
除湿だけでなく、サーキュレーター機能も内蔵されています。
洗濯物に直接風を当てたいとき、これまでは別で扇風機を用意していたんですが、その手間がまるごとなくなりました。
夜中に回しっぱなしにしても、ブーンという控えめな音がする程度で、眠りを妨げるほどのうるささではありませんでした。
デシカント式はコンプレッサー式に比べて運転音が静かという特性もあるので、寝室での使用に向いているのは、方式そのものの特性でもあります。
ただし、運転中は部屋がじんわり暑くなる
ヒーターで空気を温めて除湿する仕組み上、運転中は部屋の温度がやや上がります。
真夏の閉め切った部屋で使うと、除湿はできても暑さが増して不快、という場面もありました。
タンク容量は2.5Lなので、フル稼働させる時期はこまめに水を捨てる手間があります。
真夏にとにかくパワフルに除湿したいだけなら、電気代が安くヒーターを使わないコンプレッサー式の方が向いています。
梅雨や冬場の結露・カビ対策として、気温に左右されず使いたいという用途なら、デシカント式に分があります。
洗濯物の生乾き問題から解放された朝は、想像していたより気分がいいものでした。
湿気との戦いに疲れている人にこそ、一度試してみてほしいです。



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