外出先でノートPCの充電が残り10%を切ったとき、あの焦りを知っている人は多いと思います。
スマホなら余裕でも、PCまで充電できるモバイルバッテリーとなると、なかなかいいものに出会えていませんでした。
「12000mAh」なのに、実際に使える容量はもっと少ない理由
UGREENのNexode 12000mAh 100Wを選ぶ前、「表示された容量、スマホに丸ごと入るわけじゃないの?」と疑問に思ったことがありました。
調べてみると、これはバッテリーの仕組み上どうしようもないロスでした。
モバイルバッテリー内部のセルは3.7V前後で動いていますが、USB出力するには5Vまで昇圧する必要があり、この変換で電力が失われます。
さらにスマホ側でも、受け取った5Vを自分のバッテリー電圧に変換する際に再びロスが発生します。
結果として、12000mAhと表示されていても、実際にスマホやPCに届く実効容量はおよそ7〜8割程度になるのが一般的です。
コンセントに直接挿して充電する場合はこの変換段階が一つ少ない分ロスも小さいので、モバイルバッテリー経由の充電がコンセント直挿しよりやや非効率なのは、仕様というより物理現象でした。
この仕組みを知ってから、容量表示だけで「これなら〇回充電できるはず」と単純計算しなくなりました。
「100W」という数字は、ケーブル次第で出ないこともある
USB PD(パワーデリバリー)という規格について調べました。
USB PDは、充電するデバイスと充電器がUSB Type-Cの「CCライン」という信号線を通じて情報をやり取りし、最適な電力を自動で選ぶ仕組みです。
ここで知ったのが、60Wを超える電力を流すには「eMarker」という認証チップを内蔵した5A対応ケーブルが必要だということでした。
普通の3A対応ケーブルだと、バッテリー本体が100W出力に対応していても、ケーブルの上限である60Wしか流れません。
この仕組みを知ってから、付属のケーブルをそのまま使うようになりました。
100W出力で、PCのバッテリー切れへの不安が消えた
これまでは外でPC作業をするときは常にバッテリー残量を気にしていました。
カフェでの作業中、残り時間を逆算しながらファイルを保存するあの緊張感、正直かなりのストレスでした。
これは100W出力なので、USB-C対応のノートPCもちゃんと充電できます。
実際に外出先でPCを充電しながら作業してみて、「あ、もう残量を気にしなくていいんだ」と気づいた瞬間の安心感は、それまでの緊張と比べると本当に大きな変化でした。
2ポート同時充電で、順番待ちがなくなった
USB-CとUSB-A、2ポート同時に使えます。
以前使っていたポート1つのモバイルバッテリーだと、PCとイヤホン両方充電したいときに「どっちを先に」と考える手間がありました。
自分はPCをUSB-Cで、イヤホンをUSB-Aで、同時に充電することが多いです。
ただし2ポート同時出力の場合、合計出力を2つのポートで分け合う仕組みなので、片方だけで使うときより1ポートあたりの出力は下がります。
12000mAhでも、カバンの中でかさばらない
実際に持ってみると縦長のコンパクトなデザインで、カバンに入れてもかさばりません。
以前使っていた大容量タイプは、カバンの中で存在感がありすぎて、正直持ち運ぶのが億劫になることもありました。
この容量と出力でこのサイズに収まってるのは素直にすごいなと思います。
100W連続出力が苦手な理由は、発熱によるサーマルスロットリング
カタログスペック上は100W出力ですが、負荷が高い状態を長く続けると、常に100Wを維持し続けるのは得意ではないようです。
これは高出力を流すほど内部回路の発熱が大きくなり、温度上昇を検知すると安全のために出力を自動で下げる「サーマルスロットリング」という制御が働くためです。
軽量コンパクトとはいえ、スマホ用の小型バッテリーと比べればそれなりの大きさと重さはあります。
価格は5千円前後で、この性能を考えるとコスパは良い方だと感じました。
スマホもPCも、これ1台でまかなえる安心感。
荷物を1個減らせるって、思っていたより快適でした。



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