寝る前にスマホを充電器につないで、朝には100%になった状態で目を覚ます。
多くの方がやっているこの習慣、実はバッテリーにとって一番つらい充電の仕方かもしれません。
なぜ、満タンで長時間放置することがそんなに良くないのか、理由から見ていきましょう。

えっーー毎日やってます。ダメなんですか!?
満タンのまま置いておくと、内部で劣化が進む
スマホに使われているリチウムイオン電池は、満充電の状態が苦手です。
100%の状態が長く続くと、電池の内部で化学的な劣化がじわじわ進んでいきます。
ある検証では、気温の高い環境(45℃ほど)で満充電を続けた場合、150日後には電池の容量が約40%まで落ちてしまったという結果も出ています。
ここまで極端な環境は少ないとしても、高温と満タンが重なると、劣化が加速するという仕組みそのものは、普段の充電にもそのまま当てはまります。
充電しながらの使用も、熱の面で不利になる
充電中は、電流が流れることで、スマホ自体がもともと少し熱を持ちます。
そこにゲームや動画など負荷の高い使い方が重なると、熱がさらに上乗せされます。
充電の発熱と、使用の発熱が同時に起きるので、劣化にとっては一番条件の悪い組み合わせになってしまうんですね。
20〜80%の範囲で使うと、ずいぶん違う
長持ちさせる工夫として言われているのが、20%を切る前に充電を始めて、80%あたりで止めるという使い方です。

80%あたりで止めるのですね。なんだかすぐ減りそうな気になります。
この範囲を保ちながら使うと、500回ほど充電を繰り返したあとでも、容量の88〜92%ほどが残るという報告があります。
毎回100%まで入れて0%近くまで使い切る場合と比べると、電池への負担がかなり軽くなる計算です。
とはいえ、毎回パーセンテージを気にしながら充電を止めるのは、正直なところ現実的ではありません。
個人的には、「寝る前に充電始めて、朝まで満タン充電放置」という一番ダメージの大きいパターンだけ避ければ、十分だと思っています。
今日からできることは、そんなに多くない
寝る前の充電は、就寝の少し前から始めて、朝起きたらすぐ外すようにするだけでも違います。
ケースをつけたまま充電している方は、充電中だけでもケースを外すと、熱がこもりにくくなります。
充電しながらのゲームや動画視聴は、できれば控えて、充電が終わってから使うようにしてみてください。
そもそも、劣化が進むと何が起きるのか
ここまで、劣化を遅らせる方法について書いてきましたが、そもそも劣化が進むと何が起きるのか、意外と知らない方も多いです。

そこ大事ですよね。知りたいです。
電池は劣化が進むと、内部で化学反応がうまくいかなくなり、ガスが発生することがあります。
このガスが外に逃げ場をなくすと、電池そのものが膨らんでいきます。
スマホの画面が、端の方だけ浮いたように見えたり、背面のカバーが少し盛り上がって見えたりするのは、この膨張のサインであることがあります。
ここまでくると、ただ電池の持ちが悪いという話では済みません。膨らんだ電池に強い圧力や衝撃が加わると、発熱や発煙、まれに発火につながることもあると言われています。
もし画面の浮きや背面のふくらみに気づいたら、そのまま使い続けず、できるだけ早く販売店やメーカーに相談してみてください。自分で押したり分解したりするのは避けたほうが安全です。
毎日の充電の仕方を少し見直すことは、電池を長持ちさせるだけでなく、こうしたトラブルを遠ざけることにもつながっています。
今使っているスマホ、あと何年くらい使うつもりですか。その年数によって、気にする価値があるかどうかも変わってきますね。



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