タイヤの空気が減ってきたら、見ればなんとなく分かる。そう思っている人は多いはずです。
実は、JAFが行った検証テストで、見た目だけで空気圧の低下を判断してもらったところ、驚く結果が出ています。
タイヤの厚みがある一般的なタイプでは、全員が正しく見分けられました。
ところが、タイヤの厚みが薄いタイプでは、全員が判断を誤ったそうです。

厚みがあるとペタンコになってると見分け付きやすいですよね。
厚みの薄いタイヤほど、見た目で分からなくなる
タイヤには、側面の厚みを表す「扁平率」という数字があります。
この数字が小さいほど、タイヤの側面が薄く、見た目もスポーティな印象になります。
扁平率が低いタイヤは、もともと厚みが薄い分、中に入っている空気の量も少なめです。
そのため、空気圧が下がっても、タイヤの形がそれほど変わって見えません。
さらに、扁平率の低いタイヤは、適正な空気圧の状態でも、もともとぺたんとした見た目をしています。
その見慣れた形のまま、空気圧だけが下がっていくので、ドライバーが変化に気づきにくいというわけです。
最近の車は、デザイン重視で扁平率の低いタイヤを履いていることも多いので、自分の車がどちらのタイプか、一度見ておく価値はありそうです。

厚めのタイヤの様に見た目の変化がないのですか!?ちょっと勉強になりました。
見た目に頼れないなら、数字で見るしかない
見た目で分からないとなると、頼れるのは数字だけです。
指定の空気圧は、ほとんどの車で運転席のドアの開口部に表示されています。
単位はkPa(キロパスカル)で書かれていることが多いので、初めて見ると戸惑うかもしれません。
タイヤのサイズや付けている位置によって数字が違うことがあるので、表示された数字が自分の車に合っているかも、あわせて確認しておくと安心です。
確認は、ガソリンスタンドでお願いするのが手軽です。給油と一緒に頼めば、スタッフが測って、必要なら空気を入れてくれることが多いです。
自分で測る場合は、空気圧計を用意して、タイヤが冷えた状態で測るのがいいとされています。走ったあとは温まって数字が高く出るので、時間をおいてから測ると、より正確です。
冬は、空気が自然に抜ける分も重なる
タイヤの中の空気は、気温が下がると縮みます。その分、空気の圧力も下がっていきます。
これに加えて、空気は何もしなくても少しずつ自然に抜けていくものです。目安として、1か月でおよそ5〜10%ほど自然に減っていくと言われています。
寒さの影響と、この自然な減りが重なるので、冬は空気圧の変化が大きくなりやすいんですね。
冬の間は、1か月に2回ほど点検する習慣があると、低下に早く気づけます。調整するときは、指定の空気圧より少し高め、目安は0〜+20kPaの範囲にしておくと安心だと言われています。
気づかないまま走ると、燃費より先に危険がある
空気圧が低いまま走ると、転がる抵抗が増えて燃費が落ちますし、タイヤの一部だけが早くすり減ることもあります。

空気圧が少ないと燃費がわるくなるのですね!( ..)φメモメモ
ただ、本当に注意したいのはその先です。空気圧が低いまま高速道路などを走ると、タイヤが波打つように変形する「スタンディングウェーブ現象」が起きることがあります。
この状態が続くと、タイヤが熱を持ちすぎて、走行中にバースト(破裂)する原因になります。
雨や雪どけで路面が濡れているときも、空気圧が低いと、タイヤの溝が水をうまく排出できなくなります。
その結果、タイヤが水の上に浮いたような状態になる「ハイドロプレーニング現象」が起きやすくなり、ハンドルやブレーキが効きにくくなります。
見た目で分からないからこそ、知らないうちにこの状態に近づいていることがあります。あなたの車のタイヤ、扁平率は厚めでしたか、それとも薄めでしたか。



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