水耕栽培を始めると、意外と悩むのが「肥料」です。
ホームセンターに行けば液体肥料がたくさん並んでいます。
「薄めて使う液肥なら、水耕栽培でも使えるんじゃない?」
私も最初はそう考えていました。
実際、土で植物を育てる場合なら、液体肥料はとても使いやすい肥料です。
ところが、水だけで植物を育てる水耕栽培では、同じ感覚で肥料を選ばないほうがいいです。
私自身、水耕栽培でハイポネックス原液を使ってみたことがあります。
葉は青々としてくる。
茎もどんどん伸びる。
一見すると、かなり順調に育っているように見えました。
ところが、実際には茎が細く、実なりはほとんどありませんでした。
もちろん、実がならなかった原因が肥料だけとは限りません。
ライト、日照時間、温度、受粉など、実をつける植物には他にもいろいろな条件があります。
ただ、自分で水耕栽培をやってみて感じたのは、「葉が青々として伸びている=その肥料が水耕栽培に合っている」とは限らないということでした。
水耕栽培なら水耕向けの肥料を考える
土壌用、水耕用と分けて考えると肥料選びがかなり分かりやすくなります。
土で育てる場合は、液体肥料は非常に使いやすい。
ただしコストは掛かりますよ(汗
代表的なのがハイポネックス原液です。
ハイポネックス原液はN-P-Kが6-10-5の液体肥料で、野菜や花など幅広い植物に使用できます。
メーカーも「花・実つきを良くしたい」「葉色を良くしたい」といった用途を案内しています。
ですから、ハイポネックス原液そのものが「悪い肥料」という話ではないですよ。
むしろ土栽培では、希釈して水やりのように使える便利な液肥です。
問題は、土栽培で使いやすい液肥を、そのまま水耕栽培にも同じ感覚で使ってしまうことです。
水耕栽培では「水耕栽培に使える」と明記された肥料を選ぶのがベスト
水耕栽培では、根が直接培養液に触れています。
土のように、肥料成分を土の中で保持したり、根の周辺の環境を調整したりすることができません。
だからこそ、肥料を選ぶときには「液体か粉か」だけを見るのではなく、水耕栽培に適した肥料として設計されているかを見ることが大切です。
ハイポネックスの場合、メーカーのFAQでは、水耕栽培に適した肥料として「微粉ハイポネックス」を推奨しています。
水耕栽培では1000倍に薄め、1週間に1回、培養液をすべて入れ替える方法が案内されています。
水耕栽培なら「微粉ハイポネックス」が良いですよ
私が水耕栽培用の肥料として使用したのが、微粉ハイポネックスです。
これは名前の通り粉末タイプの肥料で、水に溶かして使います。
成分はN 6.5・P 6・K 19。
ハイポネックス原液が6-10-5なのに対して、微粉ハイポネックスはカリが多い配合になっています。
メーカーも「植物の株を丈夫にするカリ成分を多く含む」と説明しています。
そして何より、水耕栽培について具体的な使用方法がメーカーから示されています。
水耕栽培では1000倍。
水1Lに対して1gを目安にして、1週間に1回与える方法です。
そのときには古い培養液をすべて捨て、新しい希釈液に入れ替えるよう案内されています。
私が「葉は元気なのに実がならない」と感じた理由
ここは、私自身が実際に育ててみて感じたところです。
ハイポネックス原液を使った水耕栽培では、葉の色は悪くありませんでした。
むしろ青々として、茎も伸びていきます。
だから最初は「肥料は効いている」と思います。
ところが、実をつける植物では、そこから先が思うようにいきませんでした。
茎が細い。
そして、実なりがほとんどない。
もちろん、これは私の栽培環境での経験です。
肥料だけを原因と決めつけることはできません。
それでも、実際に育ててみると「葉を育てること」と「実をつけさせること」は同じではないと感じました。
そこから、水耕栽培では「とりあえず家にある液肥を薄めればいい」という考え方をやめました。
水耕栽培なら、水耕栽培に使えると明記されている肥料を選ぶ。
液体肥料を使いたいなら「水耕栽培対応」を確認する
ここまで読むと、「水耕栽培では液体肥料は全部ダメなの?」と思うかもしれません。
これは違います。
水耕栽培に対応した液体肥料もあります。
例えばハイポニカ液体肥料は、水耕栽培での使用を想定した2液タイプです。
A液とB液を分けているのには理由があり、リン・カルシウム・マグネシウムなどを高濃度で一緒にすると結晶化してしまうため、それぞれに分けて使用する仕組みになっています。
つまり、重要なのは「液体か粉か」だけではありません。
水耕栽培用として考えられた肥料なのか。
ここを確認してください。
肥料を入れても育ちが悪いときは、肥料だけを疑わない
水耕栽培で植物がうまく育たないと、つい「肥料が足りないのかな?」と考えてしまいます。
でも、実際にはライトや温度、根の状態、培養液の温度、酸素、日照時間など、いろいろな条件があります。
特に実をつける野菜になると、肥料だけで解決するものではありません。
私自身も「葉は元気なのに実がならない」という経験をしたことで、肥料だけを見るのではなく、栽培環境全体を見るようになりました。
これは水耕栽培をやってみて分かったことです。
※植物の種類や栽培環境によって必要な肥料量は変わります。
使用前には商品の表示・メーカーの使用方法を確認してください。



コメント